AIZAWA.Y
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「現場の最前線で、人を支える」
若手施工管理者が語る、“知られざるやりがい”と成長の日々
AIZAWA.Y(相澤 Y)|リニューアル工事部門 2021年4月入社
2021年4月入社。リニューアル工事部門所属。もともとCADに興味があり、藤田社長の誘いをきっかけに、一念発起で異業種転職。入社後はCAD業務を経験後、現場へとシフトし、施工管理のやりがいを実感する。その後、浜松での1年半にわたる長期出張を経て帰還。現在は、新規プロジェクトの準備に取り組みながら、1級管工事施工管理技士の取得を目指している。
CADから始まった挑戦。最初にぶつかった“壁”
もともとパソコンが好きだったんです。高校のころから3Dソフトをいじっていた流れで、自然にCADに興味を持つようになりました。最初は塾で働いていたんですが、藤田社長に声をかけてもらい、アサノ東京に入社しました。
最初に配属されたのは施工BIM部門で、施工図の作成を担当しました。でも、そこでいきなり大きな壁にぶつかってしまって。当時、その部門には、日本人は僕ひとり。あとはベトナムから来た仲間たち。僕自身、未熟だったこともあり、なかなかうまく溶け込めなかったんです。必死に食らいついてはいたものの、正直いっぱいいっぱいでした。会社にはいろいろ迷惑をかけたと思います。
気づけば「適職」だった施工管理
そんな時に、藤田社長が「一度、リニューアル工事部の仕事をやってみないか」って声をかけてくれて。施工管理という仕事に挑戦することになりました。それが、今思えば、自分にとっては大きな転機でした。
実際にやってみると、現場仕事が意外と肌に合っていて。塾でも僕は運営側だったんですよね。何かを“運営する”とか“全体を見る”っていうスタンスのほうが、自分には合ってたんだと思います。それに、現場に出るようになってから、座り仕事より体を動かす仕事のほうが向いてることにも気づきました。腰痛持ちなので(笑)。
施工図をひたすら描くよりも、いろんな人と関わりながら現場を動かす今の仕事のほうが、僕にとっては「適職」だったのかもしれません。
浜松1年半の出張が、人生を変えた
一番印象に残ってる仕事は、やっぱり浜松での1年半の長期出張です。リニューアル工事部に異動してすぐ、自分から志願して行かせてもらったんですけど、この経験が僕を一番成長させてくれました。最初は不安もあったんですけど、浜松は人も空気も穏やかで、ご飯もおいしくて(笑)。毎日車で現場に行ってたのも、実は性に合ってたんです。おかげさまで、当時は8キロ太りましたが(笑)。
ただ、着任してすぐ、やっちゃいけないミスをしてしまって…。現場監督にめちゃくちゃ怒られて、正直落ち込みました。
でも、あの時の経験があったからこそ、自分の中でスイッチが入ったというか。「このままじゃダメだな」って心から思えたんです。あのミスがなかったら、きっとそのまま甘い感覚で仕事をしてたと思うし、いつかもっと大きなミスをして取り返しのつかないことになってたかもしれない。だから、今振り返ると、あのタイミングで怒ってくれた現場監督には本当に感謝しています。
それ以来、気持ちの切り替えが早くなったし、責任感も強くなったと思います。なので、本社に戻ったとき、周りから「変わったね」って言われたのが、すごく嬉しかったです。今では、この経験が僕の心の支えになっています。辛いことがあっても、「あの浜松に比べたら大したことないよね。」って、乗り越えていけるんです。
首都圏を飛び出し、地方での生活を経験した1年半は、一生忘れられない貴重な経験です。
施工管理は、人をつなぐ“調整の仕事”
僕がこの仕事をするうえで大切にしているのは、施工に関わる全員が同じ認識を持てるよう、「自分が一番現場を理解している存在であること」と「何かあったときに“現場任せ”にしないこと」です。そのために、「図面の質」+「伝える力」にこだわっています。
施工管理の役割は、職人さんがスムーズに動けるように、現場の環境を整えること。そのためには、ただ図面が正確であるだけじゃ不十分で、“ちゃんと伝わる”ことが大事なんです。図面を渡すだけじゃなく、「なぜこの設計なのか」「どこに注意が必要なのか」といった背景や意図まで、しっかり伝えるようにしています。
アサノ東京には、「伝えたかじゃなくて、伝わったか」という教えがあって、これが本当にその通りだなと感じます。
「切り替え力」は、施工管理者に欠かせない力
得意なことは、嫌なことがあっても、寝て起きたらすぐに忘れちゃうことかもしれません(笑)。現場では、もちろん怒られることもあるんですけど、僕はあまり引きずらない方で、次の日にはケロッとしているんです。
施工管理は、本当にいろんな人と関わる仕事なので、時に厳しい言葉をもらうこともあります。特に安全面は、施工中だけでなく、施工後にもかかわることですから、皆真剣です。でも、その言葉一つひとつを真に受けすぎてしまうと、気持ちが持たない。だから、「言われたこと=個人攻撃」と捉えてしまう人は、もしかしたらこの仕事はちょっとしんどいかもしれない。
とはいえ、僕ももともとそんなふうに切り替えが上手かったわけではないんです。浜松での現場経験を経て“後天的に身につけたスキル”。でも今では、このスキルがあるからこそ、現場で冷静に動けるようになりました。施工管理という仕事を続けていく上で、本当に必要な力だったなと感じています。
感情に飲まれずに、事実と感情を分けて考える。どんな仕事でも大事なことですよね。
焼肉店の排気設備に見る「気付かれないけど、なんかいい。」瞬間
僕、焼き肉が好きなんですが、焼肉屋さんに行くと必ず天井を見るんです。排気システムがどう設計されているか気になるんですよね。個人的な統計ですが(笑)、半分の店舗は天井内に排気設備を収め、もう半分はダクトが見える形で施工されていました。「お、この店はうまく吸ってるな〜」とか、「これはメンテナンス大変そうだな」とか、ついつい考えちゃう。煙がサッと吸い込まれていくのを見ると、「いい仕事してるじゃん!」って思います(笑)。
で、それって、この仕事をしていなければ、殆ど気にしないことだと思うんです。目に見えない部分に、どれほどの技術や工夫が詰まっているか、このお店で焼き肉を食べている人たちは知らないんだろうなって。設備の価値を実感する瞬間です。
アサノ東京は、未経験からでも挑戦できるのが魅力。
でも、ラクではない。
アサノ東京の魅力は、実践主義。未経験でも、いきなり本番です(笑)。最初は戸惑うかもしれないけど、逆に言えば、成長できるチャンスがたくさんある。自分で考えて動かなきゃいけない場面も多いので、人によっては大変に感じるかもしれません。でもその分、やりがいも大きい。自分が一歩踏み出すたびに、できることが増えていく感覚があります。
プライベートでは、ワークライフバランスを模索中!
基本的に仕事終わりはまっすぐ帰宅し、翌日の仕事に備えて休むことが多いです。工事は、土日にやることが多いので、基本的には平日休み。とはいえ、休日も仕事が入ることがあるため、なかなかリフレッシュする機会は少ないですが、まとまった休みが取れたときには旅行や買い物を楽しんでいます。
ただ、ぼく自身「現場がある限り常在戦場の心持ち」という意識があり、休日も正直気が休まらなくて(笑)。そのせいで、時折体調を崩すこともあり、最近は、気を張り詰めすぎるのも問題と思えるようになりました。とはいえ、ライフワークバランスについては現在も模索中です。
施工管理の仕事は、現場を動かす“指揮官”。
責任は大きいけれど、その分やりがいも大きい
施工管理の仕事は、たくさんの人と関わり、常に現場で動き回るので、人と関わること、体を動かすのが好きな人は向いていると思います。ぼくは元々CAD志望で入社しましたが、この2つが好きだったのは大きかったですね。
そして、もう一つの魅力が“裁量の大きさ”です。若手でも、現場では一担当者ではなく“指揮を取る側”として動きます。自分の判断がプロジェクト全体に関わってくる分、責任も重くプレッシャーも大きいですが、現場を自分の裁量で進められるというのは、本当にやりがいがあります。もちろん、大きな予算が動くプロジェクトなのでミスは許されませんし、大変なこともたくさんあります。でも、それ以上に、竣工したときの達成感の大きさは、施工管理ならではの魅力です。
お客様に喜ばれるような施工管理者へ
まずは、お客様に喜ばれる施工管理者になること。それが今の目標です。そのためにも、1級管工事施工管理技士の資格取得を目指しています。いずれは「工事一式、任せてください」と言えるような存在——つまりは、経営者。ちょっと大きな話ですけどね(笑)。
施工管理士として一人前になるまでには、10年かかるとも言われています。まだまだ学ぶことばかりですが、財務面も管理できる40代にはその道も見えてくるかもしれない。そのためにも、今は経験と知識をとにかく積むフェーズだと考えています。まさか自分が、「施工管理士として大成したい」と思うようになるとは思ってもみませんでした。でも、“置かれた場所で咲きなさい”という言葉のように、まずは目の前の環境でしっかり取り組んでみることが大事なんだと実感しています。
学びは何歳になっても必要ですし、自分の可能性を決めつけず、これからも挑戦し続けていきたいです。